法律相談とはどんなもの?弁護士がしてくれることを解説

交通事故や借金、遺産相続や離婚などの法律問題。悩みを抱えていても、弁護士に相談して良いものかどうか迷ってしまう方が少なくありません。

「そもそも法律問題かどうかがわからない」
「こんな小さなことを弁護士に相談して良いものかどうか悩む」
「弁護士が何をしてくれるのかわからない」
「高額な費用がかかりそうで心配…」

このようなお考えをもって法律相談を躊躇してしまいます。

ただご本人が思っているよりも法律相談は気楽に受けられるものです。無料相談を実施している弁護士事務所も少なくありません。

この記事では法律相談とはどういったものなのか、弁護士がしてくれることについても含めて解説します。

お悩みを抱えて法律相談を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

1.法律相談とは

法律相談とは、弁護士へ法律的な相談をすることです。
相談者は自分の悩みの内容を弁護士に伝え、弁護士は相談者から聞き取った内容を元に法律や制度を使って解決できる手立てがあるか検討し、アドバイスを行います。
相談の結果、相談者は弁護士に具体的な対応を依頼することもできますが、依頼せずに相談だけで終了してもかまいません。

法律相談では、たとえば以下のようなことを相談できます。

  • 交通事故
  • 離婚や不倫トラブル
  • 男女問題
  • 遺産相続
  • 債権回収
  • 近隣トラブル
  • インターネットトラブル
  • 労働トラブル
  • 労働災害
  • 不動産に関する問題
  • 借金問題
  • 企業の倒産
  • M&Aや契約書作成などの企業法務

弁護士が取り扱える範囲は非常に広いので、自分の抱えている悩みが法律問題に入るかどうか分からない場合でも気軽に相談してみましょう。

2.弁護士がしてくれるサービス

一般の方の中には、弁護士が具体的に何をしてくれるのかわからない方も多いでしょう。
法律相談やその後の依頼で弁護士がどういったサービスを提供してくれるのか、ご説明します。

2-1.悩みの整理、法律的なアドバイス

まずは弁護士が相談者の悩みの内容を整理します。

お悩みを抱えている場合、自分でも何が問題になっているのかわからないケースが多いでしょう。弁護士に相談すれば、問題点が明確になって解決の糸口が見えてくるケースもよくあります。
また弁護士は悩みを解決するために最善と考えられる解決方法を検討し、相談者へアドバイスします。弁護士から受けたアドバイスをもとに相談者自身が行動し、問題が解決されるケースも少なくありません。

なお同じ案件でも、弁護士からのアドバイスの内容は弁護士によって異なる可能性があります。納得できない場合には、複数の弁護士から法律相談を受けてアドバイス内容を比べて見るのも良いでしょう。法律相談は、1人に限らず複数の弁護士にしてもかまいません。

2-2.解決方法の提案

弁護士は相談者から悩みの相談を受けると、解決方法を提案します。
弁護士の考えは、法律的な知識や経験に裏付けられています。
素人の方が1人で悩んでいても解決できない場合でも、弁護士に相談すると解決できるケースが少なくありません。
悩みがある場合、1人で抱え込まずに弁護士へ相談してみましょう。

2-3.代理での書面作成や代理交渉

法律相談の結果、必要があれば弁護士に案件への対応を依頼できます。
弁護士に案件解決を依頼すると、弁護士は書類の作成や代理交渉など、案件解決に必要な作業をしてくれます。
たとえば手間のかかる裁判所への申請書類を弁護士に作成してもらったら、依頼者は大きく手間を省けるでしょう。
相手との交渉を依頼すると、スムーズに解決に結びつくケースもあります。たとえば離婚や相続の場合、お互いに顔を合わせるとどうしても感情的になってしまいがちです。弁護士に依頼すると弁護士が間に入るので、お互いが感情を抑えて解決できる事例が多数あります。

2-4.調停、訴訟への対応

お悩みの内容によっては、裁判所での調停や訴訟に対応しなければならないケースもあります。ただお1人で初めての調停や訴訟に対応するのはハードルが高いと感じる方も多いでしょう。
弁護士は、調停や訴訟の代理人をつとめられます。弁護士に調停や訴訟を任せれば、依頼者ご本人にかかる負担が大きく軽減されます。
たとえば訴訟の場合、弁護士に任せるとご本人はほとんど裁判所へ出廷する必要すらありません。
弁護士には調停や訴訟への対応を任せられます。

2-5.すべての連絡事項は弁護士を通じてやり取りする

弁護士に依頼すると、弁護士がすべての連絡の窓口になります。
よって裁判所や相手方などとの連絡は、すべて弁護士を通じて行います。
依頼者が直接対応しなくて良くなるので、大きく手間を省けるでしょう。ストレスの溜まる相手とのやり取りがなくなるメリットもあります。

依頼者ご本人が行わねばならないのは、弁護士との打ち合わせや、本人が集めないといけない資料収集くらいになります。

2-6.案件内容の報告

弁護士に依頼すると、弁護士は案件内容を依頼者へ報告します。
事件の進捗状況や相手方から聞いた意見や反論内容、裁判所での期日の経過や裁判の結果などを伝えます。
報告内容にもとづいて弁護士と適宜打ち合わせを行い今後の方針を決めていきます。

2-7.職権による調査

弁護士に案件を依頼すると、調査が必要となるケースも少なくありません。たとえば行方不明の相手方を探したり戸籍調査を行ったりする例が多々あります。

弁護士には一部、職権で行える調査の権限が認められています。
たとえば相手方の住民票上の住所や戸籍関係の調査、固定資産評価証明書の取得などができますし、各種の事実調査については「弁護士会照会」を利用できます。
弁護士会照会により、相手方の氏名や住所、証券口座や生命保険契約の内容などを調べられるケースもあります。
職権による調査も弁護士によるサービス内容といえるでしょう。

2-8.継続相談は無料

弁護士に案件を依頼すると、継続的に相談ができます。依頼時には着手金を支払い、ここには相談料も含まれるので、継続相談に別途費用はかかりません。
必要なことや気になることがあれば、依頼している弁護士へ何でも気軽に相談してみてください。

3.些細なことでも相談してかまわない

弁護士に法律相談しようか迷う方の中には「こんな小さなことで弁護士に相談して良いのかわからない」と迷ってしまうケースが多々あります。
ただ、本当に些細なことかどうかは弁護士が聞いてみないと判定できません。ご本人が些細と思いこんでいても、実際に弁護士が聞いてみると重要な権利侵害が起こっているケースもよくあります。

お困り事がある場合には、自分で「些細なこと」と決めつけずに一度、弁護士に相談してみましょう。

4.法律問題かわからなくても相談してかまわない

お悩みを抱えていても「法律問題かどうかわからないから弁護士に相談できない」と考える方が多数います。
ただ素人ではなかなか法律問題かどうかを正しく判定するのは困難です。
ご本人が「法律問題ではない」と考えていても、弁護士が話を聞くと「法律問題」である事例は少なくありません。
法律問題かどうかを自分で決めつけず、弁護士に相談してみましょう。

5.弁護士に法律相談をするメリット

弁護士に法律相談をすると、以下のようなメリットがあります。

5-1.悩みが解消される

離婚や相続、不動産トラブルなどの悩みを抱えていると、非常にストレスが溜まります。夜も眠れなくなったりうつ状態になったりする方も少なくありません。
弁護士に相談すると悩みが解消されて毎日を快適に過ごせるようになるメリットがあります。

5-2.案件解決を依頼できる

悩みを抱えている場合、自分一人で解決しようとしてもうまくいくものではありません。
自己判断で対応すると、トラブルがより大きくなってしまう可能性もあります。
弁護士に依頼すると法律の専門家としての観点から効果的に問題解決に向けて動いてくれるので、スムーズに問題を解決できる可能性が高まります。
依頼者が自分で対応しなくて良いので、手間も時間も節約できます。
弁護士の法律相談では単にアドバイスを受けられるだけではなく、トラブル解決を依頼できる点も大きなメリットといえるでしょう。

5-3.有利な条件で解決できる可能性が高くなる

トラブルが起こっている場合、自分で解決しようとしてもうまく解決できるとは限りません。多くのトラブルでは相手方があり、相手方の意向も反映されるためです。
ときには不利な条件を押し付けられてしまうケースもあるでしょう。
弁護士に相談すると、自分で交渉や調停・訴訟などに対応するより有利な条件で解決できる可能性が高まります。
弁護士は交渉や裁判手続のプロであり、知識や経験もあって素人が対応する場合とは大きく異なるからです。

現状が不利になっていると感じており、より有利な条件で解決したい場合にも弁護士に依頼しましょう。

5-4.身の安全が守られやすい

案件の内容によっては、依頼者の身の安全が脅かされやすい場合もあります。
たとえば離婚のDV案件では、相手の暴力からご本人を守らねばなりません。
ストーカー被害に遭っている場合にもご本人の身が危険にさらされる可能性があります。
こういったケースで弁護士に依頼すると、弁護士が保護命令を申し立てたり相手に警告書を出して牽制したり、ときには警察へ告訴したりしてご本人を守ります。
身の安全が守られやすくなる点も弁護士に依頼するメリットといえるでしょう。

5-5.手間を省ける、正確に手続きができる

法律問題への対応には膨大な手間がかかるケースがよくあります。たとえば借金問題を抱えている場合の債務整理では、本人が膨大な数の資料を集めたり申立書などの書類を作成したり者なければなりません。
こういったケースでは多大な労力が必要となりますし、ご本人が正確に対応できずに裁判所での手続きがスムーズに進まない事例が多々あります。
弁護士に依頼すると、弁護士が書類作成に対応します。書類収集についてもアドバイスを受けられるので、集めやすくなります
手続きにかかる手間を省けて正確に対応できる点も、弁護士に依頼するメリットといえるでしょう。

6.法律相談料について

弁護士に相談すると費用が発生するのが原則です。
多くの法律事務所において、法律相談料は30分5500円(税込み)となっています。
ただ相談内容や事務所によっては法律相談料が0円になる場合もあります。
DUONでも原則として初回のご相談料は無料でお受けしていますので、費用については心配しすぎずにお気軽にご利用ください。

7.法律相談をお受けできないケース

下記のような場合には、法律相談をお受けできませんのでご注意をお願いします。

  • ご希望とおりの調整が難しい場合
  • 公序良俗に反する相談内容
  • 当事務所の弁護士が既に相手方から相談を受けていたり、受任したりしている場合
  • 相談内容に照らして当事務所での法律相談の実施がふさわしくないと判断された場合
  • 当事務所の業務の現状から、スケジュール的に法律相談を受け付けることが困難な場合

8.法律相談はお気軽にご利用ください

DUONでは各種の法律相談を基本的に初回無料で承っています。弁護士に相談するだけで心が軽くなり、問題解決の糸口をつかめるケースも少なくありません。相談したからといった依頼しなければならないわけでもありません。お悩みを抱えている場合には、お気軽に法律相談をご利用ください。

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