過失割合について争いがありなかなか解決しそうにありません。実務上はどのようにして過失割合が決まるのですか。

過失割合については、裁判実務上は、いわゆる「判タ」=「別冊判例タイムズ」という書籍に掲載されている過失割合の基準に従って、決定されています。
もっとも、判タにすべての事故態様の過失割合が網羅されている分けではありませんので、判タに直接当てはまらない事故態様も多いです。
このような場合は、(1)もっとも判タ上近い事故類型を探して、過失割合を修正して決定する方法(2)過去の裁判例を探し同種事故から今回の事故の過失割合を割り出す方法(3)独自に過失割合を設定する方法の大きく3種類の方法があります。
(1)から(3)に行くに従って、弁護士であっても主張は難しくなると考えられます。
なお、事故類型の交渉については、あまり双方の過失割合の主張に食い違いがありすぎると落としどころが見つからず結果として訴訟になるリスクも高くなります。
但し、過失割合については、人身傷害保険を利用できる場合は、過失が多少代ったとしても、得られる補償の金額が変らないこともありますので、訴訟をしてまで本当に争う必要があるのかも含めて判断をしなければなりません。

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